乳がんセルフチェック(自己検診)
乳がんは早期なら約90%が治癒します
乳がんは自分で発見できるがんです。早期発見であれば約90%の人が治癒します。
正しい自己検診法を身につけてわずかな変化を見つけられるようにしましょう。乳房は毎月生理周期に応じて硬さ・張りが変化します。毎日触る習慣を身に着け、最初の1ヶ月で自分の乳房の周期的変化を覚えましょう。その後は、毎月1回は気が ついたときに行いましょう。入浴時に触るのをお勧めいたします。乳房はタオルで洗わずに素手で洗って下さい。
注 : 米国では自己触診は無意味といわれていますが、日本人の乳房には適していると考えられています
【イラストについて】
このページのイラストは監修大内憲明 東北大学腫瘍外科学分野教授 編集石田孝宣 東北大学腫瘍外科学准教授 「家で行う乳がんチェック」より引用させて頂きました。
年代別の検診目安について
30歳から自己検診をはじめ、40歳からマンモグラフィ検診を受けましょう。
乳がんは30歳代から増えはじめ、40歳後半でもっとも発症率が高くなります。そのため、30歳からは自己検診を行い、40歳からはマンモグラフィ検診をうけましょう。なお、30歳代でも、自己検診で違和感などを覚えたら、乳腺科を受診しましょう。
20~30代のチェック
・月1回のセルフチェック
・乳房の主治医を見つけておきましょう
・超音波検査(主治医と相談して。通常は必要ありません)
・マンモグラフィ(主治医と相談して。通常は必要ありません)
40代のチェック
・月1回のセルフチェック
・2年に1回 二方向撮影によるマンモグラフィ(1年に1回がよい時も)
・超音波検査が必要な場合も(主治医と相談)
50代のチェック
・月1回のセルフチェック
・2年に1回 二方向撮影によるマンモグラフィ(1年に1回がよい時も)
・超音波検査が必要な場合も(主治医と相談)
乳がんセルフチェックを動画で確認
動画協力:一般社団法人日本エステティック協会様
鏡の前で見てチェック
鏡の前で、両手をさげた状態、あげた状態で、乳房をチェックします。
チェックポイント
触ってチェック
入浴時やあおむけになって、乳房、鎖骨の上やわきの下を触り、しこり、かたいところがないかチェックします。また、乳首をつまんで、分泌物がないかも確認します。
触り方
調べる乳房とは反対の手の人差し指から小指までを揃えて、指の腹で渦巻き状、タテやヨコに動かしてチェックしてください。入浴時では、指に石けんを付けるとすべりがよくなり、なめらかに動かすことができます。
行うタイミング
閉経前なら、生理開始から10日目くらいの時期に月1回のセルフチェックがおすすめです。
該当の症状があれば医療機関で受診してください
下記のような症状がある場合、検診を受けるのではなく、乳腺の診療を行っている医療機関を受診してください。
・乳房にいつもと違う硬さやしこりがありませんか?
・乳頭や周辺部に湿疹やただれがありませんか?
・乳房がひきつれませんか?
・乳頭がひっぱられる、もしくは向きや高さが変わりませんか?
・乳頭から褐色あるいは血液状の分泌物が出ませんか?
※乳房の痛みは女性の3人に一人は感じています。痛みのみの時は検診を受けてください。
2015.4月号フリーペーパーYELLhttp://yell-oita.com/にて、私たちに身近で、ちょっとまじめなお話。「あなたを守る、乳がんの早期発見」という特集ページを作っていただきました。
WEBページからも見ることができます。
⇒http://yell-oita.com/nyuugan_yobouYELL(エール)のHPに移動します(詳しくは美しくなりたい女性のための応援マガジンYELLNo.5をご覧ください。